玄関ドアにあるのぞき穴(ドアスコープ)を通して、ドアの外側から室内を覗く方法について説明します。
単眼鏡(リバースドアスコープ)を逆向きに利用すると、ドアスコープの光の屈折を相殺して覗くことができます。
単眼鏡の使い方に多少のコツが必要だったり、どうしても覗けないタイプのドアスコープも存在しますので、単眼鏡の仕組みを含めて具体的に解説してみます。
室内を覗くために適した単眼鏡の選び方や、使用時の注意点などもまとめます。防犯の参考になれば幸いです。
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玄関ドアスコープからの覗き・盗撮の見え方
このくらいの狭い画角です。
ちょうどドアスコープの正面にあるものしか見えません。
たまたま室内が明るく、見通しがよく、直線上に対象があるなどの条件があえば見ることが出来ます。
玄関ドアスコープから盗撮したサンプル動画 ※R18
ドアスコープ動画が見られるサイト
リバースドアスコープ(単眼鏡)を使うと外から覗ける理由
そもそもドアスコープが外から覗けない理由
ドアののぞき穴(ドアスコープ)には魚眼レンズが使用されています。
魚眼レンズは光を屈折させて広範囲の映像(光)を取り込むものです。
魚眼レンズのおかげで、本来であればドアスコープのような小さい穴からだと見られない範囲(上下左右)も見ることができます。
これを逆に覗くと、「もともとドアスコープの穴から入ってくるだけの小さな映像」が更に小さくなってしまうため「ほとんど点のような映像」になって肉眼では見通すことができません。
ドアスコープと単眼鏡の仕組みはほぼ同じ
単眼鏡は遠くのものを拡大して見るための道具です。
- 両目で見る双眼鏡
- 片目で見る単眼鏡
双眼鏡と比較してコンパクト軽量なため持ち運びに適しており、スポーツや芸術鑑賞などで使用されています。
この単眼鏡とドアスコープがだいたい似たような構造になっています(厳密に言えば全然違う)。
遠くのもの・広範囲のものを、光を屈折させて目の前に映し出すという意味では似たようなものです。
ドアスコープに倍率変更や歪み補正の機能が追加されたものが単眼鏡だと思えばよいでしょう。
逆向きに使うと光の屈折が相殺される
ドアスコープを通った光をそのまま単眼鏡に通すことで、レンズで屈折した光が元に戻ってただのガラスを通して見たような映像になります。
単眼鏡は通常使用する向きと逆(対物レンズに目をあてる)に使います。
リバースドアスコープ(単眼鏡)の選び方
単眼鏡もさまざまな商品がありますので、ドアスコープを外から覗く目的においてどんな商品が最適かを考えます。
高価・高機能な単眼鏡は意味が無い
単眼鏡の価格帯は数千円〜数万円まで幅があります。高価な単眼鏡ほど多機能・高性能です。
- 高品質なレンズで映像の質が良い
- 耐震・手ぶれ補正
- 高倍率
- 撮影機能
- 暗視機能
これらの機能はドアスコープを覗く目的においてほとんど無駄であり、高機能なものほどサイズが大きくなってしまうというデメリットだけが残るので、わざわざ高級単眼鏡を選ぶ必要はありません。
ドアスコープを逆向きに使えば代用できる
最も安くドアスコープを覗こうと考えた時に思いつくのは、単眼鏡ではなくドアスコープを使う方法です。
「光の屈折を元に戻す」という目的になるため、理屈としては同じドアスコープを逆向きに使えば良いことになります。
交換用のドアスコープはホームセンターなどで〜1000円程度で購入できるので単眼鏡よりも安いです。(1000円弱)
しかし、ドアスコープをそのまま使うのは形状的に実用に値しません。
- ピント調整が出来ない
- レンズ間の横からの光の漏れ・侵入
- 操作性が悪いので位置角度を合わせるのが難しい
- レンズむき出しのためキズ汚れがつく
単眼鏡を利用した方が無難です。
コスパの良い単眼鏡(リバースドアスコープ)
2000円弱で購入でき性能としても必要十分です。僕は1個目無くしたのでリピ買いしました。
- 小さい
- 片手で操作できる
- (本来の)接眼部がレンズと距離があるのでドアに押し付けてもドアスコープと接触しない
- (本来の)接眼部が柔らかいのでドアに押し付けた状態で角度の微調整がやりやすい
この単眼鏡はいくつかのメーカーやブランドから販売されているのでおそらくOEM製品。
同じ形の製品が色やロゴだけ変わって違うブランド名で売られているので、どこの商品を買っても一緒です。そのタイミングで一番安そうなところで買うのが良いと思います。
単眼鏡(リバースドアスコープ)の使い方・覗き方
単眼鏡を逆向きにしてドアスコープにあてる
単眼鏡を通常と逆向きに使用します。
本来目にあてる側をドアスコープに合わせ、対物レンズ側から覗きこむ形になります。
単眼鏡はぱっと見どっちがどっちか分かりづらいので事前に確認しておきます。普通に景色などを見てみて拡大されて見える方が本来使用する向きです。
レンズの軸(光の通り道)・角度をまっすぐに
ドアスコープと単眼鏡の中心軸や角度がズレていると光が通らずに覗くことが出来ません。
なるべく真っ直ぐにあてた上で、覗きながら微調整します。
ミリ単位での調整になるため、単眼鏡の握り方や動かし方に慣れる必要があります。
ドアと単眼鏡の接地面に外から光が入らないようにする
ドアスコープと単眼鏡が接する部分に隙間があると、横から光が入ってきてうまく覗けません。
出来るだけ光が入ったり漏れたりしないように、単眼鏡がドア面にしっかり接するようにしたり、単眼鏡を握る手で光を遮ったりする工夫をすると良いでしょう。
倍率とピント調整
光の屈折を相殺していることと、もともとドアスコープから通る狭い映像が対象なので、倍率機能があまり有効ではありません。
レンズは倍率を上げると画角が狭くなります。
- ドアスコープから室内は元々距離が近いので倍率を上げる意味が薄い
- 元々画角が狭いのに更に狭くするのは微妙
自分が見やすいと思った倍率で固定すると良いです。ドアスコープはだいたい似たような構造なので、一度決めたらそのまま他の場所でも使えます。
ピント調整は対象物に応じて適宜設定します。
単眼鏡を逆向きに使用した状態でピント調整するため、操作方法が逆になることを理解しておく。
ドアスコープ覗きの注意点
覗けないドアスコープや条件
全てのドアスコープがうまく覗けるわけではありません。
- 室内が暗い場合
- 広角タイプのドアスコープ(見た目が大きいもの)
- ドアスコープの傷・汚れ・結露
- カメラ付きタイプのドアスコープ
- ドアスコープカバーがある
単眼鏡を使って覗けない場合は、もうどうやっても覗けないので諦めます。ドアの外から出来る工夫はありません。
ドアに指紋がつくリスク
単眼鏡をドアに密着させて使用するので、ドアに手が触れて指紋がついたり汚いドアだと手が汚れたりします。
手を触れないように単眼鏡を持っても良いですが、手のひらや手首をドアに接して使ったほうが単眼鏡の操作がしやすいし映像がブレません。
必要であれば指出し手袋を利用するなどで対応します。
覗いている姿を見られると怪しい
いくら自分の部屋だとしても、ドアスコープを外から覗いている様子は他人から見ると怪しさ200%です。周囲に人がいないことを確認してから使ってください。
また、何かを注視している時は周囲への注意がおろそかになり、自分が見られていることに気づきにくくなります。
常に円をはって周りの音や気配に敏感になっておくと良い。
単眼鏡を通しての撮影は難しい
例えば単眼鏡を通して見える室内の映像を、別のカメラやスマホで撮影出来るのか?
一応出来るけどけっこう難しいし画質も良くありません。撮れてもかなり小さな映像になる。
単眼鏡をドアスコープに合わせるだけでも繊細な調整が必要で、更にもう片方の手でカメラを合わせるのは至難の業です。両手がふさがるのも面倒です。
カメラ付き単眼鏡や単眼鏡をスマホに固定してカメラの倍率を上げる商品がありますが、ドアスコープを覗く場合は逆向きに使うのでいずれの商品も目的には合いません。
何か良い方法があれば教えて下さい。
ドアスコープを外す方法は悪手
リバースドアスコープを使わなくても、ドアスコープ自体を取り外してしまえば室内を覗くことは可能です。
サムターン回しなどの手口でも使われます。
ドアスコープはネジで止まっているだけなので、ドアの外側からでも頑張って回せば外れます。特に古めの建物でネジが緩んでいる場合は簡単に外せてしまいます。ネジが固くてもペンチなどあれば回せる。
ドアスコープが外れてしまえば、ドアに穴が空いた状態になるのでそのまま中が見えます。
ここで問題は、ドアスコープのネジを外すとパーツがドアの内と外の2つに分かれてしまうこと。ドアを開けた状態で両側から手で抑えないと再取り付けが出来ません。
ドアスコープ FAQ
- リバースドアスコープと単眼鏡の違いは?
-
同じ商品です。用途に応じて販売する名前を変えて売られています。
- リバースドアスコープはスマホで代用できる?
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できません。ドアスコープを逆から覗ける仕組みは「光学」的な話しなので、スマホの「デジタル」的な補正を入れても見えるようにはなりません。
ドアスコープで「室内から外を見る場合にスマホを使うと便利」という話はあります。https://togetter.com/li/1694080 - リバースドアスコープのアプリはある?
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ありません。↑と同じ理由でアプリのデジタル的な機能でリバースドアスコープを代用することはできません。騙されて変なアプリを購入しないように。
まとめ:ドアスコープカバーで防犯しよう
単眼鏡を悪用して玄関ドアから室内を覗く犯罪もあるようです。
ドアスコープから室内の光漏れがあると、外から見て在宅していることがわかりますし、「光が漏れている=リバースドアスコープを使えば見える」とわかります。
防犯のために、せめてドアスコープにカバーを設置することをおすすめします。